スカウト詐欺(脱毛エステ詐欺)の一環として、2014年頃、廃業・倒産した株式会社和合、憩ガーデンなどと化粧品セット割賦販売契約を結んだ方々に、ファクタリング業を営むL・F社から、債権譲渡を受けたという通知が送られてきています。それに加えて、督促状も送られてきた方もいます。
和合も憩ガーデンも、スカウト詐欺弁護団が取り扱う「イー・グレース、アセプト裁判事件」に出てきた、株式会社エムズ、エヌアイ・インターナショナル、ジェントルマン、ストーンヒルズなどの販売店の役員や従業員らが関わって運営していたもので、「関連会社」「グループ会社」などと呼ばれる会社です。
その上、彼らが使っていた契約書も、イー・グレース、アセプト事件で使われた契約書とそっくりです。
ファクタリング業を営むL・F社の担当者によれば、今回の通知は、これから顧客に支払いを求めていくために先立って送ったもので、まずは交渉で一括、あるいは分割払いを求めていく、交渉がうまくいかないときは法的手段を取る、とのことでした。
イー・グレース、アセプトの裁判は今も東京地方裁判所で続いていますが、弁護団から見た限りでは、決して被害者らが一方的に負けてしまうような流れではないと思います。もちろん、裁判の最後まで、結果の断定などできませんが、弁護団では、今回のイー・グレースやアセプトからの請求に対しては、事実の面でも、法律上の構成の面でも、相手にはたくさん弱点があると考えています。
ファクタリング業を営むL・F社からの請求も、内容は全く同じです。そのため、もしファクタリング業を営むL・F社からの請求があっても、慌ててすぐ支払うのではなく、一度よく弁護士に相談するなど、専門家の意見を聞いてから落ち着いて考えた方がよいと思います。
仮にもしファクタリング業を営むL・F社に訴えられて裁判になったとしても、イー・グレース、アセプト事件同様、クレジットの問題に強い弁護士に依頼して、裁判所に正しい判断をしてもらう道はあるのです。
今、もし通知が来て、どうしたらよいか分からなくなっている方が身近にいるようなら、ぜひこのことを教えて、安心してもらってください。